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2010.11.17 (Wed)

郡山の養護学校生事故死:損賠訴訟 福祉法人に支払い命令 県への請求は棄却 / 福島県

県立あぶくま養護学校の男子生徒(当時18歳)が07年、実習中に死亡した事故を巡り、母親で郡山市のピアノ講師、小川直子さん(47)が「安全措置を怠った」などとして、県と実習先の福祉作業所を運営する社会福祉法人安積愛育」を相手取り、慰謝料など約1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が16日、福島地裁郡山支部であった。

清水響裁判長は同園の注意義務違反を認めて同法人に325万円の支払いを命じた。一方、同校には過失は認められないとして、県への請求は棄却した。

判決によると、生徒は07年11月29日、実習中に作業所から無断外出し、約3キロ離れたJR東北線で列車にはねられ死亡。生徒は知的障害があった。弁論で原告側は、作業所の職員は2人しかおらず、捜索も遅れて事故につながったと主張。作業所の体制や実習先を選んだ県の過失の有無などが争点となった。

清水裁判長は「作業所の職員が生徒の監視・監督を怠った」と認定。県の過失は「生徒の特性を作業所に連絡しており、事故防止措置を果たしていないとは言えない」とした。原告代理人の尾形昭弁護士は「主張は全面的に認められていないが、学校と作業所に強い警告のメッセージを送ることができた」とコメントした。同法人は「判決を重く受け止めている。今後の方針は判決内容の詳細をみて判断したい」とした。

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