FC2ブログ
2020年09月 / 08月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫10月

2013.10.01 (Tue)

障害者虐待防止法:もっと早く保護を…施行1年で元職員

西東京市の知的障害者入所施設「たんぽぽ」の虐待問題で東京都が30日、新規利用者の受け入れ停止処分を行った。前例の少ない厳しい処分だが、職員が昨夏都などに相談してから1年余り。昨年10月1日の障害者虐待防止法施行を受けた通報からも10カ月かかり、この間に虐待被害を受けた入所者も通報した職員も退所した。弱い立場の人間の保護を打ち出した同法の精神は守られたのか。元職員は「あまりに長かった」と苦悩も語った。

取材に応じたのは、元職員の女性で、今回都が認定した昨年8月17日の虐待の目撃者。施設内で怒声が響き、現場に行くと、パニック的な行動を取ることがある入所者に男性職員が馬乗りになり、殴打していた。男性職員は殴られて逆上したと釈明。だが、施設の記録は「床に倒して制止し落ち着くように声かけした」などと職員側の暴行の記載がなく、施設幹部に報告したが取り合ってもらえず、都と市に相談した。

ひどい嫌がらせを感じるようになったのはそのころから。他の職員に無視され、便のついた手袋が机の上に置かれたこともあった。暴行場面が頭に焼きつき、眠れない夜も。結局、10月で退職した。

その後、元入所者の家族らと語り合う中、施設の対応への疑問を口にしたため退所させられた人が大勢いることを知った。自分に何ができるのか。「迅速な保護が自治体の責務」「通報者は不利益を受けない」と定めた障害者虐待防止法を信じ、11月に改めて通報手続きをした。

この結果、設置された第三者委員会が関係者の聞き取りを重ね、今年5月末、8月の事案に加え、食事を口に押し込むなどの虐待や不適切な行為があったと指摘。だが、施設側は反論し、都の処分決定は長期化した。この間、昨夏の虐待被害者も退所。女性は、落ち着いて再就職先を探す気にはなれなかった。

そして、ようやく出た都の処分。だが、第三者委の指摘事実のうち認定されたのは、日時が特定できる8月の事案と、施設の記録不備にかかる部分程度。「都の努力は評価したいが、1年待たされて認定がこれだけ限られるとは。埋もれた被害が他にもあるのでないか」と危惧は募る。

女性は言う。「見過ごせなかったから訴えたが、人生が変わった。これほど負担が大きいのに、行政がきちんと受け止め、もっと迅速に動いてくれなければ、内部通報しようとする職員が出て来なくなってしまう」
Blog Top  | 障害者福祉関連のニュース | コメント(0) | Top↑ | bottom↓ | NEXT →

*Comment

コメントを投稿する

COMMENT
パスワード  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

+++++++++++++++++++++++++++++++

*************************
 | BLOGTOP |