FC2ブログ
2020年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

2019.01.23 (Wed)

日本感染症学会 ⇒ 感染者が出た時は抗ウイルス薬を投与

厚生労働省の手引で推奨の「予防投薬策」を知らず 7人死亡の北淡荘

兵庫県淡路市(淡路島)の養護老人ホーム「 北淡荘」(入所者165人、職員28人)で、74人がインフルエンザを発症、うち7人が死亡した集団感染で、厚生労働省がインフルエンザの感染予防手引で推奨する予防投薬による対策について、施設側が認知していなかったことがわかった。県は「高齢者施設は当然知っているはずのもので、その前提で指導していた」としており、近く改めて感染症法に基づく立ち入り調査に入る方針。

集団感染では、職員が今月8日にインフルを発症して以降、入所者62人と職員12人の計74人が発症。このうち、入所者の男女7人(71~99歳)が死亡した。

施設側は昨年11月、入所者と職員の全員にインフルの予防接種を実施。施設は最初の死者が出た11日に県の指導を受け、翌日に予防薬として職員にタミフルを投与したが、発症していない入所者にはしていなかった。17日に県から再指導を受け、初めて入所者にも投与した。

厚労省の手引では
施設内でインフルの感染が拡大した場合、「適切なリスク評価のもと、早期の予防投薬なども考慮されうる」としているほか、施設内で感染対策委員会を設置して責任者を決め、対応方法などを定めた指針の策定を推奨している。


施設側は委員会を設置し、指針も定めていたが、予防投薬の必要性については認識していなかったという。

また、日本感染症学会の提言でも
施設内でインフルが発生した際、入所者らへの予防投薬を呼びかけているが、これについても施設側は把握していなかった。

山田正司施設長は「入所者にも予防薬を飲ませるという事例を過去に聞いたことがなかった。私たちの知識不足もあり、申し訳ない」と釈明している。

また、県が11日に施設側に予防投薬を指導した際の説明内容を巡り、県と施設で主張が食い違っていることも判明した。

県は「職員と入所者に投与するよう求めた」としているが、施設側は「タミフルで感染が予防できる、という説明はあったが、投与の対象者までは指示がなかった」と説明。過去に施設で感染が広がった際に、職員のみの投与で済ませたことがあり、今回も同様の措置を取ったという。

北淡荘では22日、入所者の家族らから問い合わせが相次ぎ、職員が対応に追われた。県はこの日、3度目の立ち入り調査を実施する予定だったが、施設側の混乱を理由に延期し、後日行う予定。


【予防投薬】
周囲にインフルエンザの感染者がいる場合に行われる。原則、重症化しやすい65歳以上の高齢者のほか、呼吸器や心臓の持病のある人が対象。保険は適用されないが、医療機関が行う場合は費用を自ら負担するケースが多い。

感染症学会提言
高齢者施設、早期のインフル予防が必要
高齢者施設や病院でのインフルエンザ感染対策については、日本感染症学会が2012年にまとめた提言が基本となる。

感染者が出た時は、入所者や入院患者、職員にタミフルなどの抗ウイルス薬を予防投与して拡大を防ぐのが一般的だ。タミフルの場合、1日1回、7~10日間処方する。

高齢者施設は病院に比べ、入所者同士が交流する機会が多いことから、提言では「病院の場合よりも、さらに早期からの積極実施を」と念押ししている。インフルエンザと確定した患者が1人出た段階で、患者のいるフロアなど広い範囲での予防投与を前向きに検討するよう勧めている。


病院では近年、専任の医師や看護師を置くなどし、院内感染対策に力を入れている。一方、高齢者施設は医療従事者が少なく、いったん感染が起きると対応が後手に回り、感染拡大を止められなくなると懸念されてきた。

インフルエンザ対策に詳しい「けいゆう病院」(横浜市)の菅谷憲夫医師は「病院で最近、これほど大きな集団感染が起きていないのは、予防投与が奏功しているからといえる。今回のケースでは、複数の感染者を確認した時点で速やかに予防投与していれば、死者や感染者を減らせた可能性が高い」と指摘する。

全ての記事を表示する リンク元・移動先ランキング 最終更新日:2019/01/23

Blog Top  | 高齢者福祉関連のニュース | コメント(0) | Top↑ | bottom↓ | NEXT →

*Comment

コメントを投稿する

COMMENT
パスワード  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

 | BLOGTOP |