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2012.10.04 (Thu)

認知症の入院患者変死 看護師解雇「布団で頭包む」 大阪・豊中市の病院

大阪府豊中市城山町の医療法人北斗会「さわ病院」で9月、認知症の入院患者の男性(79)が変死する事件があり、男性看護師(33)が病院側の調査に「声を上げたので薬を投与し、うつぶせにして布団で頭を巻き込んだ」という趣旨の説明をしていることが4日、分かった。

取材に病院側は「看護師の行為と患者の死亡との因果関係は分からないが、医療行為としてあってはならない」とし、看護師を解雇したことを明らかにした。

大阪府警豊中署は死亡時に届け出を受けて司法解剖を行ったが、看護師の説明については「把握していない」としており、改めて病院側から事情を聴き、刑事事件として立件できるか判断する方針。

同署によると、死亡したのは無職、田江(たごう)利一郎さん(79)。司法解剖の結果、死因はのどに何かをつまらせたことによる窒息死だった。外傷はなかったという。

田江さんは9月22日午後11時5分ごろ、病室のベッドの上で、頭に布団をかぶった状態で死亡しているのを巡回中の女性看護師が発見した。田江さんは約2年前から認知症の症状で入院。ほとんど寝たきりだったが、食事は普通にとれていたという。病院によると男性看護師は同日午後10時ごろ、田江さんが病室で大声を上げたため、医師の指示で睡眠導入剤を飲ませた。だが、田江さんが騒ぎ続けたため、布団で頭を包みうつぶせにしたという。

男性看護師は病院に対し、以前にも田江さんに同様の行為をしたと説明。「ほかの患者に迷惑がかかるのを防ぐため、これまでにも大声を上げて騒ぐ患者に布団をかぶせたことがある」と話しているという。

発見時は病室に田江さんのほか4人の患者がいたが全員寝ていた。発見の約1時間前に別の看護師が巡回した際は、大きな物音や争うような声を聞いた人はいなかったという。同署は当初、こうした状況や死因などから事件の可能性は低いとみていた。

豊中市保健所は病院から9月24日に報告を受け、翌日に立ち入り検査を実施。安全管理態勢を確認したうえで、改善計画を出すよう指導した。
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