FC2ブログ
2020年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

2011.08.05 (Fri)

大橋製作所の障害年金横領:損賠訴訟 「母の墓買えず」と涙 地裁で元従業員 /奈良

障害基礎年金を横領されたなどとして、家具製造販売会社「大橋製作所」(広陵町、破産)で働いていた知的障害者の元従業員10人が、国や元社長(46)らを相手取り、約2億1200万円の損害賠償を求めた訴訟の本人尋問が4日、奈良地裁(一谷好文裁判長)であり、10人全員が年金を支払われていなかった実態を証言した。20年以上勤務していた女性(53)は年金について「お前には入らない」と説明されたと話し、「お母さんのお墓を買いたかったのに買えなかった」と涙ながらに訴えた。

91~07年に勤務していた男性(38)は、家具の組み立て作業を担当。年金について知らされず、賃金は不払いだったと証言した。収入は毎週約2000~5000円を小遣いとして受け取っていただけ。さらに金づちなどで数回殴られたと述べ、劣悪な労働環境に置かれていた様子を語り、「お金を返してほしい」と話した。
 
この日は、元社長の尋問も予定されていたが、出廷しなかった。
訴状によると、元社長らは、年金を横領して会社の運転資金に充てるなどし、元従業員に精神的苦痛を与えたとされる。国や県、広陵町、独立行政法人「高齢・障害者雇用支援機構」にも「被害を防止するべきだった」として連帯責任を求めた。
------------------------------------------------------------------------
2008年12月30日 のニュース記事
広陵町の家具製造販売会社「大橋製作所」(破産)の元社長(43)と元監査役(45)が4月、元従業員の知的障害者11人の障害基礎年金などを着服し、県警に逮捕された。11人のうち10人は12月、逮捕された2人に加え、「障害者の就労環境を企業任せにした」として、国や県なども相手に損害賠償を求める訴訟を地裁に起こした。事件は、福祉行政に波紋を投げかけた。

訴えによると、事件では10年以上前から年金の横領と賃金未払いが続いたとされ、被害は損害賠償請求額の計約2億1200万円。昨年5月に倒産するまで、行政側が問題を把握していなかったことに、原告代理人の古川雅朗弁護士は「障害者の就職が決まるだけで『自立の道が開けた』と放置してきた行政が、被害拡大を招いた」と指摘する。
 
県内の民間企業(労働者数56人以上)の障害者の実雇用率(今年6月1日現在)は、全国平均(1・59%)を上回る1・85%。県障害福祉課は「就労は、健常者との共生の基盤」と実績を強調するが、就職後の支援制度については事件が発覚するまで手つかずの状態だった。
 
滋賀県内の肩パッド製造会社で障害者への暴力や年金の横領が明らかになった1996年の「サン・グループ事件」を受け、厚生労働省は97年7月、全国に「障害者雇用連絡会議」の設置を通達。県内でもハローワークの主催で開設されたが、特別支援学校の教員らが事業所で働く卒業生を訪問する程度。奈良労働局職業対策課は「フォローは教員や職員の個人的努力に頼ってきた面はある」と対策が十分でなかったことを認めている。
 
県などは11月、障害者の人権侵害が疑われる相談があった際、各市町村や労働局などが対策チームをつくって情報収集などを行う「権利擁護通報システム」を策定した。しかし、企業への立ち入り調査などの強制力はない。原告を支援する知的障害者授産施設「ひまわり」の渡辺哲久施設長(57)は「障害者自ら声をあげるのは難しい。行政が権限を持って守る仕組みにしないと、同じ悲劇が繰り返される」と警鐘を鳴らす。
 
景気の後退で雇用環境全体が急速に悪化している。行政の迅速な対応が求められる中で、障害者が取り残されるようなことがあってはならない。

全ての記事を表示する リンク元・移動先ランキング 最終更新日:-0001/11/30

Blog Top  | 障害者福祉関連のニュース | コメント(0) | Top↑ | bottom↓ | NEXT →

*Comment

コメントを投稿する

COMMENT
パスワード  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

+++++++++++++++++++++++++++++++

*************************
 | BLOGTOP |