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2011.02.17 (Thu)

ねむの木学園元職員1500万円詐取容疑 数億円被害

障害を持つ子供たちの養護施設などを営むねむの木学園(静岡県掛川市)の園長で女優の宮城まり子さんの銀行口座から、現金約1500万円を不正に引き出したとして、警視庁は17日、東京都港区、自称プロデューサー広沢憲行(57)と同学園元職員近藤由美子(56)の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。

2人は、宮城さんに無断で、宮城さん名義などの口座から計数億円を引き出したといい、警視庁は金の使い道などを調べる。

捜査関係者によると、両容疑者は2009年夏ごろ、宮城さんからの依頼に基づく払い出しと銀行側に偽り、宮城さん名義の口座から現金約1500万円を引き出し、だまし取った疑いがある。関係者によると、近藤容疑者は30年以上前からねむの木学園に勤務。口座の管理などを任されていたという。

警視庁は、広沢容疑者が近藤容疑者に依頼して不正に金を引き出させていた疑いがあるとみて調べている。学園側が不正に気づき、警視庁に告発。学園側は近藤容疑者を懲戒解雇したという。

ねむの木学園は日本初の肢体不自由児のための養護施設として1968年、宮城まり子さんが静岡県浜岡町(現・御前崎市)に設立した。その後、養護学校(小・中・高等部)を開校。97年、同県掛川市の現在の場所に移転した。学園がある「ねむの木村」には、身体障害者療護施設や子どもたちが描いた絵を展示する美術館、吉行淳之介文学館などがある。

一夜明けた18日、学園では職員が困惑しながらも、入所児童らとともに通常通りの生活を送っていた。学園側は県に対し、経営には影響がないことをすでに伝えている。学園には、事件を知った全国の支援者らから激励の電話やファクスが多数寄せられた。

学園の職員によると、詐欺容疑で17日に警視庁に逮捕され、同日付で学園を解雇された近藤由美子容疑者(56)は、30年以上前から勤務していた古参職員。学園の経理を担当し、宮城さんの口座の管理も任されていたという。住民票は学園の女子寮に置いているが、普段は東京都内で生活し、学園に姿を見せることはほとんどなかったという。同期の職員は「派手なところもなく、目立たないごく普通の人。どうして事件を起こしたのかわからない」と首をかしげていた。

また、近藤容疑者とともに逮捕された朝比奈圭(本名・広沢憲行)容疑者(57)は、数年前まで何回か学園を訪れたことがあった。子供たちにクリスマスケーキをプレゼントしたり、学園が県外で美術展を開いた時にボランティアとして手伝ったりしたこともあるが、近藤容疑者との結びつきはわからないという。

詐欺被害は多額に上る可能性が出ているが、学園側は「学園を運営するための口座は別にあり、子供たちの衣食住や職員の給料などは今のところ心配ない」としている。
県によると、宮城さんと弁護士が今年1月6日に県庁を訪れ、事件について説明した。

宮城さんは「被害は数億円に上るが、学校運営などが危機的になることはない」と述べ、県側は適正な管理を行うよう口頭で指導した。県障害者政策課は18日、学園側と連絡を取り、普段通り運営されていることを確認した。




元職員 近藤由美子56歳
広沢憲行58歳

ねむの木学園詐欺で元職員ら2人に東京地裁判決 2011年9月16日

東京地方裁判所は9月14日、肢体不自由児養護施設を運営する学校法人「ねむの木学園」(静岡県掛川市上垂木あかしあ通り1-1)の理事長で女優の宮城まり子さん(84)の預金約3,105万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた関連団体「社会福祉法人 ねむの木福祉会」の元職員・近藤由美子被告(56)に対し懲役2年(求刑・懲役3年6月)の実刑判決を言い渡した。共犯とみられていた住所不詳の元ラジオパーソナリティー(音楽プロデューサー)の広沢憲行被告(58)に対しては主犯と認定し、懲役4年6月(同・懲役5年)の実刑をくだした。

判決文によると、両被告は共謀して、2009年8月と2010年4月にかけて、宮城さんの筆跡を真似るなどして送金の指示があったように装った偽りの預金払戻請求書を東京都内の銀行窓口に提出。宮城さん名義の銀行口座から広沢被告の口座へと預金を2度にわたって振り込ませたという。

藤井敏明裁判長は、近藤被告に対して「通帳や印鑑を管理していた立場を利用し、だまし取った金の振り込み手続きなど実行行為のすべてを担当した。同様の方法で多数回にわたる預金の払い戻しや振り込みが行なわれていることもうかがわれ、その常習性も認められる。「児童福祉事業における宮城さんの信頼を裏切った背信的行為」などと断罪。その一方で「刑事責任は重く、被害感情などに照らすと刑の執行を猶予することは相当ではない。しかし反省の態度を示し、被害弁償としてほぼ全財産の2,700万円以上も支払っている」として情状酌量の余地も一部あると判断した。

広沢被告には、「主犯として嘘を重ねて近藤被告に現金を再三にわたって要求した。詐取した金は自らの事業資金として費やしており、手口も巧妙にして悪質。被害弁済もしていない。学園のための蓄えを奪われた宮城さんも厳重な処罰を求めている。主犯としての責任は格段に重く免れ得ず、酌量の余地はない」などと述べて、詐欺事件の主犯として認定した。

「ねむの木学園」は、宮城さんが演劇において脳性まひの子ども役を演じたことを契機に1968年に日本初の肢体不自由な子どもの養護施設として静岡県御前崎市に設立。「ねむの木養護学校」(小中学部・高等部)も開設され、1997年に掛川市に移転して現在に至る。学園の子どもを撮った記録映画も多くある。

今回の判決を受けて宮城さんは「(近藤由美子被告は)刑に服して優しい心を持った人になってほしい」とのコメントしている。

全ての記事を表示する リンク元・移動先ランキング 最終更新日:2018/10/29

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